BOSSの最新ルーパー『RC-600』について情報をまとめました。
1月29日発売です!
大きな仕様の変更点まとめ
まず、目玉ともいえる「RC-300」と「RC-600」の大きな仕様の変更点を並べてまいります。
RC-300 | RC-600 | |
サイズ | W536×D231×H76 | W435×D163×H66 |
音質 | 44.1KHz 16bit | 44.1KHz 32bit-float(浮動小数点) |
トラック数 | 3 | 6 |
録音可能時間 | 3時間 | 13時間 (1トラック1.5時間) |
リズムタイプ | 83 | 200以上 |
エフェクト | 16 | INPUT FX:49 TRACK FX:53 MASTER FX:2 (53種類とマスターFX2種類) |
メモリー | 99 | 99 |
入力端子 | MIC XLR=1 INST フォン=2(L.mono/R) AUX 3.5mmステレオ=1 | MIC XLR=2 INST フォン=2(L.mono/R) INST2 フォン=2(L.mono/R) AUX なし |
重量 | 3.9kg | 2.4kg |
かなり変更点が多いです!
注目したい点はたくさんありますが、順を追ってみていきましょう。
サイズ感などの外観の変化
いよいよフットスイッチが変更
BOSS独自のプラのスイッチがいよいよメタルスイッチへ!
これだけでルックスが5割増しかっこよくなりますよね。
それにこれまでのスイッチはほこりの掃除とかめちゃめちゃしにくかった!
あちこちに段差や隙間があってほこりがなかなか取れない・・・
それがRC-600ではスイッチがメタルタイプになったこともあり段差や隙間が減り、
掃除などのお手入れも簡単そう!
これは嬉しすぎます!!
サイズはひとまわり…いや、ふたまわりコンパクトに!
EXPペダルが廃止されたことで幅、奥行きともにかなりコンパクトになったみたいです。
W536×D231×H76 → W435×D163×H66
幅は10cm、奥行きは7cmほど小さくなっています。
試しにコピー用紙でサイズを比較してみたのですが、この通り!
ひとまわりどころか、ふたまわりくらいは違います!
これだけ小さくなってくれると今までエフェクターボードからはみ出していた
大きめのアコギ用DIなども1つのボードにまとめられそうです!
さらに言えばその他エフェクターも置けてしまうかもしれませんが、それはRC-600の内臓エフェクト次第ですね。
ディスプレイはまだ海外製品には及ばず
最近では小型のお値段控えめのマルチエフェクターでもフルカラーディスプレイだったりします。
特に海外製品は必ずと言っていいくらいそうです。
実際に、海外製品でルーパーといえばheadrushのlooperboardですが
こちらはかっこいいフルカラー液晶タッチパネルです。
しかしBOSSは変わらず、グラフィックLCDです。
解像度は上がったようですが、少し残念に思う方もいるかもしれません。
ぼく個人としては
「コスパUPのためにグラフィックLCDにすることで何万か安くなりました」っていうなら大喜びです。
フェーダーは廃止
RC-300にあったトラックフェーダーは廃止となり
各トラックの音量はディスプレイ下にあるつまみで調整するようです。
別にフェーダーでもノブでもどっちでも大差ないのはわかるんですが、
フェーダーって触ってると少しワクワクするというか、おもちゃ的な意味で大変楽しいパーツだったので少し寂しいですね。
UNDO/REDOボタンで時短
これまでトラックのRECボタンを長押し操作していた
UNDO/REDOに専用のボタンがあります。
これって結構助かります。
練習や創作中にUNDO/REDOの操作で時間がとられるのは地味にモチベにダメージがあったのですが
RC-600からはUNDO/REDOボタンを押すだけですぐにUNDO/REDOが行えるみたいですね。
-1.5Kg!嬉しい減量!
めっちゃ減ってます!!サイズも減ったらやっぱり軽くなります!
ルーパーってとにかくデカい重いで、持ち運びに気合が必要でしたが、
1.5Kgも減ったらだいぶ楽ですよ!!!!
これには大助かりですねー!
電源アダプターは逆にサイズアップ?
これは定かではないですが、取説の画像のアダプタがこれまでのタイプと違って
電源コードを別に差すタイプになっています。
実際に消費電流も大幅に上がっており、
RC-300は320mAでしたが、RC-600は1.1A(1100mA)です。
これだけ消費電流が変われば当然と言えるでしょう。
予想通りでした。↓
トラック数や音質など中身の変化
入力はMIC2本とINST4本!単純にRC-300の倍!
RC-600の入力端子は以下の通りです。
すごくシンプルに考えると入力は倍になっています!
めっちゃうれしいですね!
これまでボードにミキサーを組み込んでいた人も、楽器の数によっては廃止できるかもしれません。
1、ボーカルマイク
2、パーカッションマイクやベース
3、ギター
4、シンセ
などなど、4か所も入力があるのなら何でもつなぎ放題です!
これははかどりますねー!!
32bit-float(浮動小数点)で音質向上&音割れしにくくなる!
32bit-float(浮動小数点)ってなに?って話なんですが、シンプルにまとめると
・0dB以上でも音割れ(clip)しない。
・音の解像度が高く、録音した音が劣化しない。
という効果があります。
さらに言えば32bit floatは
プロのレコーディングと同じフォーマットです!
厳密には44.1では録らないので少し違いますが。
公式の取説にはこのように書かれています。
最大入力レベル
MIC1、2:0db
INST1、2:+7dB/+20dB(切替)
RC-600取説より
レベル管理はもちろんちゃんとすべきですが、心の余裕が違います。
安心感ありますね!
↓
実際めっちゃ音がよくなりました!!!
本気でこの部分の進化が一番感動しました!
めちゃくちゃ音がよくなってる!
トラック数は3トラック増えて6トラックに!
これ以上なく嬉しいアップグレードです!!!!
ここが本当に最高!!
これまで3トラックでどう収めるか、どうやっても足りない、でもRC-300をもう一台買うのもなあ・・・
なんてうだうだ思ってたらやってくれました!ありがとうBOSS!
操作方法は「1~3番のコントロールをするモード」と「4~6番のコントロールをするモード」を上段のトラックセレクトスイッチで切り替えるようです。
スイッチの動作はカスタマイズ可能みたいなので、もしかしたら3チャンネル以上ダイレクトに操作できるのかもしれません。
個人的にはFS-6のようなフットスイッチで4チャンネル操作できるようになったら
最高に便利だと思うのですが、これは買ってみて触らないとわかりませんね。
↓
フットスイッチでトラックの操作可能でした!
なのでFS-6を2つ繋げば5トラックまで一気に操作可能です!
FS-6をステレオケーブルでCTLの1/2につなぐと
AがCTL2で、BがCTL1と認識されます。
ややこしいのではんだ付けできる人は結線を入れ替えるか、
難しい人はシールかなんかでAB表示を数字に変えておくか
本体設定でも変更できるのかな、
そんな感じで調整しておきましょう!
そんなにいる?録音時間13時間
録音形式が32bit-float(浮動小数点) になったぶんデータの容量も大きくなるのですが、
それなのに録音時間は1トラック1.5時間以内、合計13時間までOK!
正直そんなに使わないと思いますが、非常に大容量です!
たぶんこんなに使わないけど!
まだ謎の多いエフェクト機能
正直RC-300のエフェクトは使いどころがかなり限定されていてお世辞にも使い勝手がいいとは言えませんでした。
エフェクトの種類は少ないし、IN、OUT、1~3トラックのどれか1か所に、どれか1つのエフェクトしかかけれなかった。
それが今回のRC-600はエフェクトが50種以上!
同時使用が4つまで可能!
INPUT、MASTER(OUTPUT)、TRACKそれぞれに設定が可能!
大きな進歩です!
メモリーごとに4つのエフェクトグループ(バンク)を設定でき、1バンク4つまでエフェクトを使用できるようです。
おそらくINPUTと各TRACKごとにどのバンクを使うか設定し、ON、OFFを切り替えられる。(INと3TRACKで合計4つ。バンクも4つ)
↓
やはりトラックエフェクトはどのバンクを使うのかしか選べませんでした。
トラックごとに設定できたよって方は教えてください!
バンクの切り替えは可能ですが、結局はすべてのトラックに共通のFXなのでうーん、やっぱできなかったかて感じです。
また、MASTERはMASTER専用のエフェクトが2種類(リバーブとコンプ)が用意されているようで、それは独立して操作です。
エフェクトの飛び道具(G2Bやシンセ系、モジュレーションやディレイなど)の使用方法としては、INPUTにかけてCTLスイッチを用意してON/OFFを操作しながら各トラックにかけ録りしていく感じでしょう。
トラックエフェクトは基本コンプやEQの基本エフェクトになるんじゃないでしょうか。
現在の配線
今こんな感じで並べてるのですが、近いうちにFS-6をもう1つ買い足して縦にFS-2を並べて、
1個は4チャンネル目のコントロール、もう1個はINPUTエフェクトのコントロールとトラックFXかオールクリアに設定しようと思います。
ほかにも各トラック事にどの入力を使うのかとかも選択できるので活用したらループ演奏特有のイントロ、準備時間の長さを減らせるかもしれません。
RC600の機能を最大限活用しようと思ったらフットスイッチは間違いなく必要です。
FS-6のアダプター化の記事もまた用意しますね!
「RC-600」大注目の新機能まとめ
それではここまでの内容のおさらいを兼ねてざっくりまとめてみましょう。
1,フットスイッチがプラからメタルへ!
2,サイズがだいたい幅10㎝、奥行き7㎝くらいサイズダウン!重さも1.5kg減!
3,入力端子、トラック数ともに2倍に!
4, 32bit-float(浮動小数点)で高音質!レコーディングクオリティ!
5,エフェクトが53種類+マスター2種類の超増強!しかしトラックエフェクトは全トラック共通の設定に。
6,フットスイッチは買ったほうがいい。
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RC-300もRC-600の発売が決まって値下がりが始まっているので、純粋にループさえしてくれればそれでいいと思っている方はRC-600を買った人が手放すRC-300の中古や値下りしたものを狙うのもいいかもしれません。
MIC(XLR端子)2本 / 個別にファンタム電源のON、OFF設定が可能
INST(標準フォン端子)4本
→L.Mono/Rのステレオ構成が2チャンネルです。
AUX入力は廃止