モニタースピーカーって誰もが悩むアイテムのひとつです。
僕が10年ほどDTMをしてきてモニタースピーカーについて思うことは
「最上級のものを使っても、慣れていなければ役に立たない」
ということです。
どんなに高級機種を使っても、普段聞いている音と違うと、どうにもうまくいきません。
例えば、普段使っているモニターよりも低音が良く出るモニターを使って作ったミックスは低音が少ないミックスになりがちです。
もしくは「このスピーカーは低音が良く出るから、いつもよりしっかり低音が聞こえるところがちょうどなんだなー」と、リファレンスを注意深く聞きながら想像で補いつつ作業する必要が出てきます。
つまりモニタースピーカーは「慣れていること」が何より重要なのです。
高級なものが最強なわけでも(いや、音はめっちゃ凄いんですけどね)ありません。
ではモニタースピーカを選ぶ基準は何か?
ヤマハ、アダム、ジェネリック、タンノイなど、皆がおすすめしているところは大抵どれも最低限必要な基準はクリアしているはずです。
それらの中で好きな音を選びましょう。
ずっと愛用しているモニター
僕はYAMAHA HS5を愛用しています。

少し前まではADAMのA7Xを使っていたのですが、引っ越して小さな部屋になったので持て余してしまい、以前使っていたヤマハに帰ってきました。
もう7、8年ほど使っています。
最初にこのモニターを選んだ理由は、当時お世話になっていた先生が「YAMAHA NS10M」を使用していたからです。
先生が「このモニターは最近の曲をミックスするには低音が全然出てないけど、新しく出るのけっこうよさそうなんだよねー」なんて言ってたので、すぐに飛びつきました。
その当時の僕はDTM歴も浅く、音の違いなどは「違うけど何がどう違うのかはわからない」って感じでしたので、何を選んでも同じだったでしょう。
そんな状態の僕が使い続けて7,8年たった今、あまり不満を感じていません。
何をもってして音がフラットなのか。それは個人の慣れによる部分がとても大きいので、これがフラットだなんて言いません。少なくとも僕にとってはフラットですが、ほかの方にとっては違うかもしれません。
それがモニタースピーカーです。
このYAMAHAのHS-5は僕の好きな音であり、EQ、コンプのかかり、必要なことは大体わかる、機能は十二分に満たしています。
これで3万円くらいだから半端じゃないコストパフォーマンスです。
これに慣れた僕は今、ほかのモニターでは上手にミックスできる自信がありません。
まだまだミックスは勉強中ですし。
僕にお勧めのモニターは?って聞いてくださる方にはみんなこれをお勧めしています。
コスパ最強のモニタースピーカーです。
必要な機能がばっちり備わってる
先ほども書いたように、 EQ、コンプのかかり、必要なことは大体わかる、機能は十二分に満たしています。
そして背面にルームコントロールといって部屋の鳴りに合わせて低音を調節する機能や、ハイトリム(高温の調整)機能も備わっています。
電源は背面にしかないので、オンオフのたびに手を伸ばさないといけないですが、慣れちゃうと気になりません。
確かにアダムは前面にあったので扱いやすかったですが、背面にスイッチがあるスピーカーは多く存在しますからね。
中高域のモニター性能は高い。低音はすこし弱い。
中高域のモニター性能はとても高いです。
アタックもはっきり出るし、輪郭がしっかりつかめます。
不満は一切ないです。もう何年も使いすぎて感動とかそういうのは思い出しませんが、全く不満がないというのが何よりも良いという証拠だと思います。
時折感じる不満は低音が見えにくいことです。
最近の曲に多い低音がしっかり効いた曲をやるならサブウーハーが欲しいところです。
しかし、日本のように小さな部屋での作業を要求される場合には低音が出すぎると部屋で濁ってわけわからなくなるので、逆にこのくらいが扱いやすいんじゃないかなあと思います。
まとめ
もしかしたらHS-7やHS-8 のようにサイズ上げたほうが低音もしっかり出るかもしれません。
正直に話すと僕はこのスピーカーの音は好きなのでHS‐7が欲しいです。
スピーカーはサイズが上がれば低音が出るのものですから、購入を検討されている方は音を聴き比べてからの購入をお勧めします。
しかし、現状めちゃくちゃ困っていることはないのでHS5もおすすめです。
特に反響の多い小さな部屋では小さいほうがいいでしょう。
SH-7のリンクはこちら
皆がおすすめする定番機種の中で、自分が好きな音がするもの」という基準で選ぶことをお勧めします 。