【男性でもガンガン打てる!】Tecnifibre Tempo 298【レビュー・インプレ】

300gは体力が心配というプレイヤーにジャストフィットなスペック

今年こそたくさんテニスをしようと思い、長年ラケットを買い替えていなかったので購入しました。

持久力に不安があったので300gは超えない範囲で、なおかつパワーのある近代的なラケットにしたいと考えていました。

あまり人と被りたくなかったので、安直にラジカルにはしたくないなあ・・・と探して目に留まったのがこのラケットでした。

もとは女性向けのラケットのラインナップから派生した本機ですが、結構本格派なスペックです。

重量(平均)298g
フェイスエリア98inch
バランスポイント(平均)320mm
ラケット長27inch
パターン16×19
ラケット厚22.5mm
Gサイズ1,2
素材グラファイト

ほぼほぼ黄金スペックといえます。

ウェイトが若干軽く、フレーム厚は薄目といった感じですね。

僕はずっとprinceのtour100(290g)やマンティスプロ295を使っていたので、300gを超えることには抵抗がありました。

300gでも振れるんですが、半日やるとへばってしまうのでやっぱ超えたくはないラインです。

このラケットの特徴

恐ろしく良い振り抜き

ラケットのフィーリングはやっぱ打感よりも持った時の重量感やバランスが重要だと考えています。(あくまで僕は)

マンティスPROの295の振り抜きのよさとしなり感が大好きでよく使っていたのですが、それ以上に振り抜きがいいです。

気持ちよくラケットが抜けていきます。

本当にバランスが320mmなのか測りたくなるくらい気持ちよい振り抜き感で、どちらかというと数値以上に手元のほうに来てるイメージです。

取り回しやすいのなんの・・・!

あまりに楽に振り回せるのでうっかり腕の力で打ってしまいそうになるほどです。

弾くのに柔らかい

すごくはじく感触が強いラケットなのですが、打感はソフトという逆の特徴を併せ持っていて、最初はとても不思議でした。

手に伝わる嫌な衝撃などがなくとてもクリアで、手首や肘などが気になる方にもお勧めできそうです。

ただ、これまでしなる系のラケットや、しっかりボールをつぶして接触時間を長くとるタイプのラケットを使っていたので、この接触時間の短さには最初感覚が合いませんでした。

特にロブはオーバーが多くなりました。

しかし、1日も使えば慣れますので全く問題なかったです。

ちょっと繊細で雑に打てない。でもそれを補って余るパワーとコントロール

慣れたころに感じたのは、変に手加減したり中途半端で雑な打ち方をしてはいけないということです。

上手くいかない時は弾きの良さを意識しすぎてスイングが変わっていたのかもしれませんが、

半端に雑にスピンで逃げようとすれば弾いていしまってオーバーです。

普通の黄金スペックだと雑に打ってもちょっと飛びが抑えられて全然収まるボールがアウトになります。

フルスイングし続けなきゃいけないとか、そういう事ではありません!

さぼって手打ちしたり、適当な面で打ってはいけないというだけで、リラックスしたスイングでも大丈夫。

ちょっと面作りやインパクトに繊細ですが、それを補って余るパワーとコントロール。

現代テニスのためのラケットです。

振り抜きやすく、しかもパワーがあるのでテイクバックをかなりコンパクトにしても十分なスピードボールが打てます。

多少食い込まれても全然平気です。

また、コントロール性能が非常に高く感じました

ダウンザラインもアングルショットも気持ちよく決まりました。

よく爆発しそうな感じがあるという話を聞きますが、僕も最初はそんな感覚を覚えました。

インパクトが雑になると途端にアウトがおおくなるのですが、きれいなインパクトができてれば狙った通りのところに想像以上のスピードで飛んでいきます。

重たいラケットだと丁寧に振りやすいのですが、取り回しがよすぎる分そこが雑になってしまわないように要注意です。

コンパクトなスイングでガンガン攻めていくスピードテニスをされる方には特におすすめのラケットです。

ラケットの重量を感じにくいことがデメリット

振り抜きがよすぎてラケットの重みを感じにくいので、ラケットの重さも使って打ちたい方にもおすすめが難しいです。

僕が個人的に一番癖を強く感じたのはサーブです。

振り抜きがよすぎてスピン系のサーブを打つときのラケットの軌道が乱れてしまい苦労しました。

弾きの良さからスピンのかかり具合が減ったように感じる

ラケット自体のスピン性能はそれほど高くない、普通かなと感じました。

ゆっくりなスイングでも飛んでしまうのでスピン量に対して飛距離が出てしまい、かかっていないように感じます。

しかし、振り抜きがよくヘッドスピードを上げやすいので、しっかり振ってあげることでスピンをかければ十分かかります。

総評:めちゃめちゃ大当たりなラケット

打感はもちろん、パワーやコントロールも高い次元で両立されています。

強烈なスピンをかけていきたい方というよりは、コントロールとスピードで勝負したい人向けかなと思いますが、ほとんどの人が満足できるラケットかと思います。

白のコスメもかっこいい。

これでオーバーしちゃう方は本当にパワーがあるか、インパクトが雑かです(笑)

自分のスイングをそのまま結果に反映してくれる上に、うまくいったときはボーナスがつくようなラケットです。

あと、真偽は不明ですがテクニファイバーはプロストック(プロ支給用の設計や素材が異なるラケット)を作っておらず、プロ選手も市販品と同じものをカスタマイズしたり、しなかったりしながら使っているそうです

これだけ上質なラケットであればそのお話も本当なのかもしれないなと思ってしまうほど、作りのいいラケットです。

今年はこれで頑張ります!