以前この記事で、ラケット選びに迷走している方は先入観を捨てていろいろ試したほうがいい。
ということを書きました。
こちらの記事が好評でとても多く読まれているみたいなので、続編として個人的に使っていてよいラケットだと感じたものをご紹介しようと思います。
prince TOUR 100 シリーズ
僕はこのラケットを初代のオレンジのころから頻繁に使っています。
正直に言えばラケット自体は硬めで、ぼくの好きなものとは違いますが、そんなの関係なくなるくらいとてもフィーリングの良いラケットです。
硬いのに球離れは早くなく、しっかり捕まえてくれる
フレームは硬く感じますが、不思議なことに球離れは早すぎません。
適度にホールドしてくれている感触があり、強くたたいたり、
押し込みたいときの食いつきは最高です。
このしなり感はメーカー曰く素材や、シャフトが太くないことが関係しているようです。
そして、その食いつきがパワーロスにつながっている感触が一切ないことも素晴らしい点です。
そのおかげか、後ろから厚めにとらえてフラット気味な潰してかけるスピンはご機嫌なボールが打てます。
バウンド後も伸びがあり、押し込んでいくようなストロークをしたい方には一度体験してほしい感触です。
とても素直な反応をするラケット
これは僕の好みが丸出しになる感想なので、おそらくほかのラケットでも似たようなことを言ってしまうかと思いますがお付き合いください(笑)
テニスにおいて重要なのは球のコース、球種のコントロールです。
よいコースの球に最適なスピードが選択されることで有効な一打になります。
例えば相手をワイドに追い出す球において、普通にバウンドする球をワイドに打つのと、低く逃げるようなフラット系もしくはスライス系を打つのでは全く意味の違う球になります。
普通にバウンドする球で追い出せばそのままストレートを狙われるかもしれませんが、低く跳ねない球であれば返球そのものが難しいのでチャンスを作り出しやすいでしょう。
ゲームを組み立てるにはただ速いだけでなく、思った球種、スピードで思ったコースへ打てることが大事だと考えています。
このラケットはそういった点をうまくこなしてくれます。
振った分だけ飛んでいくし、回転もかかる。
飛んで行った球と自分のやったことが素直に結びついていくラケットです。
こういった面を悪く言うのであれば派手さがないとか、驚きがない、すごい球が打てるようになるわけではない。といえるかもしれません。
僕自身が強力なサポートのあるラケットを好まないので、逆にそこがいいと思っています。
「サポートがない=飛ばない」ではない
確かにサポートは控えめですが、飛ばないと言わけではありません。
むしろ守りの場面でうっかり厚く当てすぎて飛びすぎるなんてことは結構あります。
ですので、素直なラケットの中では少しパワーのあるラケットだという印象です。
厚い当たりで打つ方、カウンターが得意な方におすすめ
男女問わず、厚い当たりでボールを打つことが多い方におススメです。
逆に擦り上げるような打ち方をする方には向いていないかもしれません。
また、ラケットのパワーもこの手のラケットの中ではあるほうなのでカウンターを得意とされている方にもおすすめできます。
コースも球威もコントロールしながら攻めていきたい攻撃的オールマイティなプレイ向き。
MANTIS PRO295
未だに知名度の高いメーカーではありませんが、イギリスのマンティスというメーカーです。
現在では新品のニューモデルのラケットは4万円前後して当然ですが、
このメーカーは新品でも1万円台や、高くても2万円台前半と、
恐ろしいほどのコストパフォーマンスを実現しています。
まるで黒子。プレイヤーを支える縁の下の力持ち
このラケットからは癖を感じません。
プレイヤーの意向を表現するために脇役に徹しているような印象を受けるラケットです。
打感は先ほどのprince tourと比較すると少し柔らかいです。
誤解がある言い方になるかもしれませんが、ダンロップの300シリーズをめちゃくちゃさっぱりさせた感じです。
パワーアシスト、ボールのつかみ、何もかもを控えさせたらきっとこうだろうなと思いました。
え、そんなラケットでいいの?
相手は特殊能力付きの武器でこっちは特殊能力のない武器になっちゃうってことでしょ?
そんなふうに思うかもしれませんが、安心してください。
ちゃんとこのラケットにも武器はあります。
バランスと振り抜きの良さが抜群
マンティスのラケットどのシリーズにも言えるのですが、振り抜きがめちゃくちゃいいです。
この振り抜きの良さは他のメーカーで感じたことはありません。
ストロークでもサーブでも
プロネーション時にヘッドが一気に抜けていくように感じ、鋭さがあるスイングができます。
腕のスイングスピード自体は変わらないのにヘッドスピードは上がっている感覚です。
このおかげでスピンの一押しも、押し込む時の一押しも、ピンチの時のリストでの返球もとても楽にできます。
また、ラケットそのもののバランスもいいのでボレーでも大活躍です。
とっさの反応でも面を作りやすく、かなり自由なプレイができます。
先ほども言ったように、やりたいことを一切邪魔しない、細かなサポートをしてくれるとても優秀な黒子です。
素直すぎる一面も、ガットの影響をもろに受ける
ラケットが素直だからこそなのか、ガットの状態で球がかなり変わります。
伸びてしまったポリガットなどでは途端に球威やスピンが弱くなります。
そもそも伸びたようなガットではあまりプレイしないほうがいいですから、そうなることがデメリットかといわれると何とも言えない感じではあります。
しかし、ヨネックスのポリツアーなどのガットは「ちょっと伸びたほうがおいしい」と思ったりするのでこの辺の相性は気になるところですね。
ちなみに「ポリツアースピン」を張って使っていたことがあるのですが、ぼくは多少の伸びならいい感じで使い続けられます。
しかし、2カ月以上たつとさすがに感触の変化を感じたので、普通のラケットよりはガットの寿命が少し短くなると思っておいたほうがよさそうです。
HEAD RADICAL MP
正直に言えば僕自身はあまり好んでは使いませんが、完成度の高いラケットであることは間違いありません。
パワーアシストしっかり目ながらも素直なラケット
パワーアシストはかなり強く感じます。
球速も上がるように感じますし、ピンチの時にもよく飛ばしてくれます。
ぼくにはちょっと過剰だなと感じるパワーアシストですが、パワーに自信のない方には逆におすすめできます。
パワーアシスト強めでありながらも、コントロールもしやすく、反応は素直です。
パワーがあるのに素直で扱いやすい、多くのプレイヤーの理想を形にしたようなラケット。
このラケットが苦手な人なんていないんじゃないだろうかと感じるほどです。
ちょっと球離れが速い印象
他に紹介した2本に比べると球が離れるのが速く感じます。
かといってはじくような感触でもありません。
フラット気味なボールを打つ方によく似合うラケットに感じます。
スピンをたっぷり使いたい方はほかのモデルを検討したほうがよさそうです。
今一番熱いのは…
そいうことで、僕がおすすめすることの多いラケットTOP3でした。
初心者向けというラインナップではありませんが、ある程度打てるようになってきてラケットに悩む方、長年昔のラケットを使い続けてきた中上級者の方にはどれもおすすめできるラケットです。
この中でも今個人的に一番熱いのは「prince」です。
初代(オレンジ)も2代目(緑)も優秀なので、こちらの中古を一度試してみるのもいいかと思います。
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