ロック、ポップス、ジャズ…あらゆるジャンルを行き来できる作曲家。
……チョー憧れます。
そんな憧れに一歩近づける可能性を秘めた一冊を見つけたのでご紹介させてください!
リハーモナイズで磨くジャンル別コード・アレンジ術
こちら。
リハーナイズで磨くジャンル別コード・アレンジ術
杉山泰著
この本の全体の流れ
この本はまず、簡単で基本的なコード進行に関する理論をなぞったあと、テーマとなるメロディやコード進行を提示。
そのテーマをジャズ、ボサノバ、ロック、R&B、ファンク、フォーク、JPOP①②と、8つのジャンルでリハーモナイズしていくという流れです。
「リハーモナイズって作曲じゃなくて編曲では?」と思うかもしれませんが、この教本では【それぞれのジャンルをそのジャンルたらしめている要素】をわかりやすくまとめてくれているのです。
つまり。
実際にリハーモナイズしていく過程でアレンジ(リハモの仕方)とそれぞれのジャンルに必要不可欠な要素(ジャズならこういったテンションが必要だよーみたいなこと)を学ぶことができ、学んだあとには必要な要素がわかってるのでそれぞれのジャンルを演奏、作曲することができてしまうという魔法のような本です!(…理論上はね!もちろん練習勉強などの積み重ねが必要!)
いきなりジャズからスタート!
この本。
いきなりジャズから始まります(・∀・)
誰しも憧れを抱くジャズ。
クールに演奏できたら、好きな子が好きな曲をアレンジして聴かせてあげれたらなんと素敵なことでしょう。
そんな私的な欲望はさておき、ジャズって難しそうというのが一般的な意見ですが、果たしてどうでしょう。
読んだ感想としては、やはりとてもやることが多く複雑。ジャズには多くの知識が必要なのだなと再確認いたしました。
しかし、そんな複雑なはずの内容、やることたっぷりで大変な内容ですが、とても読みやすく書いてくださっているのでゆっくりではありますが確実に前に進むことができます。
ちなみに僕はかなりめんどくさがりなのですが(この記事も座ったり立ったりを繰り返しながら少しずつ書いてます)、そんな僕もジャズの項目を普通に読み終えることができました。
テーマをもとに一緒にリハーモナイズしていくという流れで本が書かれているので、変化を耳にしながら進むことで飽きにくいのです。
僕は実際にテーマのメロディとコードをCubaseに打ち込んで一緒にリハモしました。(こうするとかなり楽しい!)
まるで小学校の頃の科学実験です。
次々と起こる変化が楽しい!
ほんとにジャズアレンジできるようになるの?
できちゃったよ。あっさりと。
ごめんなさい、決してあっさりとではなかったです。見えはりました。
しかし、本を片手にちょこちょこと。あーでもないこーでもないと言いながらも3時間位で普通のバラードだった曲がジャズになりました。
細かいことはさておき、それっぽくできるもんだなーと感動しました!
きっとデキる人から見たら穴だらけというか、詰めの甘い箇所がたくさんあるんじゃないかと思うのですが全くジャズ経験のない僕でもいきなりこれだけできてしまうんです。
あとまだ7ジャンル残ってる!
ジャズだけでもかなり満足感のある本ですが、まだ7ジャンルあるのです。
あんびりーばぼー。
これ一冊ちゃんと身についたらそれだけで音楽の世界が数十倍に広がるのではないでしょうか。
体験しながら知識を身につけることで、不思議と耳も成長するのです。
音楽の聴き方が変わり、気付きが増え、さらなる成長につながる幸せのループ。
浮気性な僕はジャズを読み切ってちょっと他の本を覗いたりしちゃってますが、いつか完璧にマスターしたいものです。
色々なジャンルを操る作曲家や演奏家に憧れを持つ方は多いと思います。
この本、そんなあなたには虎の巻になること間違いなしです。
ぜひ一冊お手元にどうぞ!
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