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【ピックアップレビュー】みんなの期待を裏切りまくっているらしい EMG 57 & 66

最初に言っておくと、ぼくは現在進行形で57&66ユーザーです!

EMGの中では少し特殊な音の傾向

一言でいえば

「テクニカル系ギターよりもLPやSGなどの定番スタイルに乗っててほしい感じ」

今回この一言考えるのめちゃくちゃ難しいかったです。

この音をどう言い表しても何かしらの誤解が生まれそうなギリギリのポジションにいる57と66です。

サウンドはミッドにピークがある感じでギュッとなってます。

ただ、ダンカンのSH-4のように鼻をつまんだような音が出るところまでミッドによってるわけじゃなくて、アクティブらしく上にも下にも広めにレンジがあります。

ただ81よりは明らかにレンジは狭いと思います。

そもそもマグネットがアルニコ5なのでどっちかというと85に近いのかもしれませんが、今回はポールピースがあるので、感触がそれとも異なります。

弦にピックが食いついた瞬間アタック感があります。

この辺は81、85の両方と大きく異なる印象です。

この食いつく感触はパッシブの感覚にも通じるものがあるんですが、出てくる音はどう聞いてもアクティブ。

コンプレッション感があり、独特の艶が感じられます。

おすすめするプレイヤー・ジャンル

ハード過ぎないロックからポップスまで幅広くOKです!

ハードすぎるっていうのはジェントやメタルです。

ラウドやハードロックなら全然いけます。

非常に対応できる幅が広く汎用性の高い柔軟なサウンド、ポールピースがあることによりアタック感が感じられ、アクティブ感がほど良く抑えられている。

あとこれは作曲編曲する人の目線なんですが、ミックスしやすい!

音も作りやすくて、すごく素直です。

パッシブってどのメーカーの物もそれなりに色があるというか、何かしらの癖を感じる(そこがいいとこなんですけどね!)ことが多いのですが、この57/66はそういったものがあまり感じられません。

しいて言うならアクティブ特有のコンプ感を感じるくらいです。

おまけにローノイズなんですから、これほど扱いやすいピックアップはなかなかないですね。

逆にピックアップに色や個性を求める方はがっかりするかもしれません。

それと、EMGといえばジェントやメタルで有名ですが、今回のピックアップはそんなハードなやつにはあんまり向いてないと思います。

向いてないっていうか、それやるなら85や81のほうがカッコいいよ?って感じです。

逆にぼくはジェントやメタルをやらないので、あまりワイドレンジな音やタイトさ、スピード感を求めていません。

上も下も出すぎるのは普通に邪魔なので、ある程度はミッドに寄っていてほしい。

かといってミッドにピークが寄りすぎるとどうしてもモダンな感じには鳴らないからバランスよく。

タイトなアクティブ感が強すぎる音だとどうしてもそういうカッコつけすぎてる雰囲気になるから過剰じゃない程度のコンプ感が欲しい。

そんなわがままのちょうどいいところを取ってくれたのが57/66といった印象です。

アクティブの恩恵として、ローノイズであり、適度なコンプレッション感があります。

ぼくのように作曲などで幅広くこなせるギターが欲しい方にはうってつけのピックアップです。

物議をかもしている公式の説明文

EMG 57は現代の多種多様なジャンルやプレイスタイルに対応できるブリッジ用ピックアップです。アルニコ5マグネットとスチールポールピースを組み合わせることにより、PAFの魅力を忠実に再現しています。出力は他のポピュラーなEMGとほぼ同じで、アクティブ回路による広いヘッドルームと鮮明さを備えます。

公式より

ってことなんですが、 「PAFの魅力を忠実に再現」は言いすぎでしょう…って感じですかね(笑)

こんな感じの音ではないです。どう聞いても(笑)

こんな感じで、よりモダンで、現代的なサウンドです。

とはいえ明らかにこれまでのワイドレンジな方向性とは異なっているので、確かにPAFに寄せましたって言われて全く納得できないわけではありません。違うけど。

この辺が微妙に評価を下げてしまっているポイントなのかもしれません。

めちゃめちゃ使いやすく、いいピックアップなんですけどね。

PAFを求めて買ったらがっかりすることでしょう……

まとめ

  • とにかく扱いやすい!
  • どんなジャンルにも対応できる汎用性の高い柔軟なサウンド
  • 適度なコンプ感で弾いていて気持ちいい
  • ポールピースのおかげか、アタック感がありほかの物よりアクティブ感が少し薄い
  • 音のバランスがよく、ミックス時にも混ぜやすい。バンドアンサンブルにも馴染みやすい。
  • PAFじゃない

おそらく、すでにアクティブを使っている方よりも、パッシブばかりを使ってきた方や、すでにアクティブを使っているけどパッシブにしようかと悩んでる方の交換候補にあがるタイプのピックアップです。

とにかく何でもカバーできるサウンドをお探しの方、要チェックです。